防水加工(ウッドフィラー)

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当工房の人気アイティムのウッドフィラーですがナチュラルウッドは宿命的に水に弱く、使用しているうちに塗装が浮いたりウッドが膨張してリールが外れなくなったりという事が起きます、もちろん再度塗装してメンテナンスした場合はまた問題なく使えますが場合によってはクレーム騒動になったりします。

実は対処法として昔から知られた方法として樹脂真空含浸と言う手法があります。これはサラサラのレジン(樹脂)の中にウッドを入れ減圧して(-0.1Mpaほぼ真空)ウッドの中の空気を追い出し、その後常圧に戻すときに空気圧でレジンを強制的にウッドに押し込みその後硬化させると言う物でスタビライズ加工(スティバライズド)とかインプリなどと呼ばれてる手法です。最終的にはプラスティックに近いウッド、もちろん杢目はオリジナルを保った耐水性の高いフィラーが得られる事になります。どのくらい樹脂を吸い込むかというと、重さで50%から100%ほど重くなると考えてください。

結構装置が大がかりになったりでなかなか実現しなかったのですが、冬の間から色々と実験しながらようやく実用レベルになりましたので徐々にフィラーのオプションに加えていくことになりそうです。

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