コルク穴埋め(目止め)
ラッピングまでの予定でしたが野暮用が入り中途半端な作業時間。今日はコルクの穴埋めとラッピングの準備ガイドサンディングの巻です。
穴埋めは色々方法があるのですがウチではウッドエポキシ(ラワン)を調色して使ってます、比較的食いつきが良く、長年使っても痩せが少ないのがウッドエポキシの特徴です。
パサパサしたエポキシですが、軽くドライヤーで暖めると柔らかくなってきますので、その後混ぜ合わせると良いでしょう。ざっくり混ぜ合わせた後にラッカー系の塗料で着色します、ウッドブラウンをベースに赤系を足してコルクの色に合わせます。この方法ですと混ぜ合わせた時は「濡れ色」をしてますので乾燥硬化後は白っぽく変化します、その分を計算に入れて多少濃い目の色調にしておきます、初めての場合はあらかじめサンプルを作ってみることをオススメします。画像楊枝のような色にしてから混ぜていきます。ラッカー系塗料を足しているので、その分やや肉痩せするので少し盛ったような形にすると丁度良くなります。
仕上がりはマズマズの出来になりますが、欠点は使っても穴埋め材の部分だけ汚れないんですよね、やや不自然に見えたりもします、穴埋めの必要のないくらいのグレードのコルクを使うのが理想ではありますが・・・。
完全硬化後にペーパーを掛けて平らにします、グリップ自体もこの時点では仕上げをしてませんので、その時にそのままペーパーの番手を上げて仕上げてしまいます、室温で24時間放置したら作業できると思います。
硬化後ペーパーで仕上げるとこんな感じになります
エポキシ系接着剤を混ぜる場合必ず軽く暖めていますが、これは混合しやすくするのが主ですが、混合後一度暖められたエポキシは硬化が早く、また堅く硬化するような気もします、ただロッドフィニッシュは特別な場合を除き暖めません、暖めると作業中ドンドン硬さが増して行き作業性が悪くなります、その辺の解説は後日ロッドフィニッシュのところで。
ガイドの準備(サンディング)
ラッピングに先立ってガイドの準備をします、10ftフライロッドともなるとガイドの数はトップまで入れると12個ほどにもなりますので結構な作業量になります。

グラインダーを使ってます、砥石が大きいので他の回転機器と比べて回転数が低く使いやすいと思います、砥石はしっかりドレッシングしてガイドを当てても跳ねないようにしておきます。
特にストリッピングガイドは「アラ」が目立つ部分なので念入りに・・下のストリッピングは未処理です。スネークはサッとでもOKだと思います。
今日はココまでです、質問等ありましたらコメント欄にでも書き込んでください。
いよいよ企業秘密多き工程
>それがなーんにもありません(笑)世間に公開されてる基本のみで構成される行程であります、「なんだそれでいいの?」って感じになりそうです(汗)
>グリップ10本くらい削ったら・・
普段家庭からでる塵、繊維以上に目詰まりさせるにはまさに最高の素材だわ(^^;
いよいよ企業秘密多き工程、繊細なコスメチックな聖域部分にさしかかるところっすね。
#説明はsummary程度にネ。
まいど!
チューブパテは結構「痩せ」るので難しいですね、これってのが無くなかなか決め手に欠きます、ウッドエポキシも完全とは言い難い。
なんちゃってダイソン>実はかなり前から工場などではこの手の集塵機は有ったんです、家庭用の方が後発です。
グリップ10本くらい削ったら、さすがに紙パックが内側からコルクの粉で目詰まりしてきました、ペーパー掛けの時の粉ですね、軽いので落ちきらないのでしょう。ペリカンがもう少し大きければかなり解消されるかも?ただその状態でもコルクや木くずの固形物は一切入って無いので、見た目かなり怪しげな物体ですが、それなりの効果はあるようですよ。
ラッピング&コート編は撮ってあるのですがUPする暇が無くて難儀しております、もう少々お待ちください
フラッシュマウント、ウッドトリムはすっかり得意パターンにしたようで。。
コルクの穴埋めのパテの話だけど、自分は家庭で和室の桟隙間補修にチューブ入りパテは使ったことがある、でも経年により木材との色相が徐々に差がでてくるんだよね
(笑)パテは一応白木用でもモノ本は今ではすっかり日焼けして(笑)
syoさんらしい、ビルディング工程レポ見事。
#トラウトポスターも懐かしい~っす。
そうそう、”なんちゃってダイソン”掃除機も面白いっ!